日本には膨大な量の建築物がありますが、われわれ日本人には、その建築物を維持保全するという意識が希薄だったようです。
私たち生産者側の人間も同様で、殆どの場合、「建てること」しか意識してきませんでした。
ところが、これからの時代は「建ててから」のことがより重要になってきているといえるでしょう。
設計事務所の役割も、時代と共に急激に変化しています。
建ててから発生するあらゆる保全行為の相談窓口としての設計事務所、諸々の問題を解決してくれる「灯台」や「案内板」としての設計事務所、お医者さんのように建物の「病気」を発見して治療法を明示してくれる設計事務所、資産管理者としての設計事務所など、その社会的ニーズは多種・多様・多方面にわたっています。
そこで、私たちは本事業協同組合を設立して、微力ではあっても、建物維持保全の社会的ニーズに応えようと決意しました。
現在の建築設計は、高度に専門化していますが、当組合の構成員は、それぞれの専門分野で活躍している人たちであり、実務家ですから、必ずや諸々のニーズに対応できると自負しております。
当組合は、健全なストック形成に全力をあげていきます。
当組合は、全く独立した団体ですから、「公正」、「公平」、「明朗」の原則に従って運営します。
また、ユーザーの皆様方のご期待に応えられるように自己研鑚を忘れずにいたいと思っておりますので、ますますのご支援とご協力をお願い申し上げます。
平成8年6月吉日(創立総会挨拶)
建物診断設計事業協同組合
理事長 山 口 実
◆山口実プロフィール◆
建物診断設計事業協同組合理事長
昭和25年生まれ、東京都大田区出身。設備メンテナンス会社、マンション管理会社、建築設計事務所等に勤務した後、建物診断設計事業協同組合の設立を呼びかけ平成8年に同協同組合を設立し、理事長に就任、現在に至る。
マンション学会学術委員、(財)マンション管理センター修繕計画検討委員、同マンション管理標準指針検討委員を始め住宅金融公庫のマンション管理関係の委員等を歴任。
住宅金融公庫、(財)マンション管理センター、(財)経済調査会及び地方公共団体等主催の講演会の実績が多くある
。
[主な著作]
1)『図解・マンション給排水の知識101』−(財)経済調査会
2)『すぐに役立つ・マンション管理ガイド』−日経アーキテクチャー(共著)
3)『事例に学ぶ・大規模修繕』−学芸出版社(共著)
4)『マンション管理の診断マニュアル』−オーム社(共著)
5)『得するマンション管理を始めよう』−ワンツーマガジン社
6)『積算資料ポケット版・マンション修繕編』−(財)経済調査会(共著/総合アドバイザー)
その他
[主な公的委員会参加とその成果物]
1)『マンション管理標準指針』−国土交通省
2)『公庫がお勧めする・マンション改善計画(非売品)』−住宅金融公庫
3)『大規模修繕マニュアル(非売品)』−住宅金融公庫
4)『長期修繕計画作成と見直しの手引き』−(財)マンション管理センター
5)『マンションの修繕積立金算出マニュアル(2004年改訂版)』−(財)マンション管理センター
6)『マンションの修繕積立金算出マニュアル(2001年追補版)』−(財)マンション管理センター
その他