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皆さんが一番聞きたい質問の例をお知らせします。

(Q)「私のマンション(家・ビル)の寿命(実質的な耐用年数)はどの程度なのでしょうか?」
(A) 分かりません。100年なのかもしれませんし、1年かもしれません。
そこで考えたいのは、「劣化」ということについてです。
物は劣化します。しかし、劣化は、下記のように分類できます。(多少簡単な表現にしてあります。)
        劣化━┳━物理的劣化
           ┃
           ┗━非物理的劣化
 さて、建物を構成しているそれぞれの部位は劣化しますから、それに対する処置は必要なことです。具体的には、定期的に塗装するとか、配管の不具合を改良するなどです。物理的劣化を少しでも防止したいのならそれ相応の事を行う必要があります。
ここで問題なのは、むしろ「非物理的劣化」のことです。日本の戸建て家屋が30年程度で建て替えることが常識化していますが、これは、建物が使えなくなるほど物理的に劣化した例はほとんどなく、何らかの人間側の要求で建て替えられているのではないでしょうか?例えば、家族構成の変化、遺産相続、何となく古臭い、不便だ等々です。
 日本では、「新しいものにこそ価値がある」という社会のようですが、ヨーロッパ(特にイギリス)の人から見たら、30年で建て替えるということが信じられないようです。イギリスなどでは、「60年経った住宅こそ本当の住宅だ」という考え方もあるようです。
つまり、建物の寿命を決定するほとんどの要素は、それを所有している人の考え方次第ではないでしょうか?
 それにしても、物理的劣化としての寿命に限界は無いでしょうか?それは、あります。
まず、コンクリートの建物は鉄筋が腐蝕することです。木造では木が腐朽することです。これを如何に防止するのかが重要だと思います。それにしても、多少鉄筋が腐蝕しても、木が腐朽してもそう簡単に崩壊する訳ではありません。そこで、鉄筋の腐蝕を見つけたら、木の腐朽を見つけたら、それは建物がその所有者に「痛いよ〜」とサインを送っていると理解したらどうでしょうか?
建物の寿命を左右するのは、建築時の設計や施工精度も問題ですが、所有者の考え方がかなり影響すると思っています。